薄味競馬

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今年の目標回収率(今さら)

‪(呟きとしては長くなりそうなので、そのままコピペしてきました)↓‬

‪今年は昨年よりもハイペースで馬券を買っていて、そろそろ購入額が8桁の大台に届きそうです。ここまで、‬

 

【‪中央➖11万          地方➕37万‬】

 

9/12の大井でのワイド爆発も手伝って、密かにトータルプラスに転じていました。まだまだ昨年よりも利益は少ないです。昨日の後楽園WINSでの勝ちが無ければ微々たるもの。

ただ中央で30万ぐらい負けた昨年に比べると無駄馬券は減らせており、馬券力自体は上がっている手ごたえがあります。‬


‪ここまでの102〜3%程度の実績から、現実的な回収率の目標を立ててみると、残念ながら107〜108%が限度かなと。それも全てがうまくいって、理論値の8割以上の成績が出せた場合の話。中央次第ではもちろんマイナスになる可能性も。‬10月・11月の東京開催が今年の収支を決めるんじゃないかと(ぶち込み予定)。‬

とにかく、ナナコ単勝Getという大目標を達成した今年の年内目標は

回収率107%以上

に設定したいと思います。厳密には率よりもプラス金額にこだわっているので、途中で晴れて107%を超えても守勢に回らず攻め続けるつもりです。

 

ただし‪最近は中央/地方合わせて一週間で15〜35万ぐらいの範囲で購入しているので、来週には早速マイナスになっている可能性も大。
‪追い上げも使っているので、途中損失も大きくなりがちです。そんな状況で一喜一憂することが如何に無意味なことか🙄‬
‪ロジック精度の面でも資金戦略の面でも、自分のスタイルは決まっているのでブレずに淡々と続けていきたいと思います。

前回の地方単勝馬券の検証話はまたブログに。

おしまい。

 

減量騎手について

皆さんは、減量騎手をどう評価していますか?

私はこれまで狙い馬に減量騎手が乗っていてもほぼ気にせずに買ってきました。が、収支の面で振り返ると対象馬券は割に合わない成績に落ち着いてしまっています。

そこで勝負レースの不安要素を一つ減らすためにも、今後は狙い馬の鞍上が減量騎手の場合はレースごと見送ってしまう決断をしました。レース映像を見たとて騎乗に関する巧拙は全く分かりませんが、ハンデがとれるまではデータ採りに留めて成長に期待したいと思います。

 

買わない決断をしたのでもう関係のない話ですが、成績の全体像を少しでも把握しておきたいのでデータを眺めてみました。今回も芝・ダート共に一番サンプル数の多いであろう良馬場に限定して集計。期間はある程度長めに2007年1月〜現在までの10年と7ヶ月。

 

まずは全体成績。

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続いて開催場所による分類。

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・ローカル開催>中央開催

・裏開催>表開催

この辺りはイメージ通りといったところ。気になるのは、東遠征馬と西遠征馬で成績が大きく異なる点。勝率・連対率・複勝率とも、ほぼ同等の該当頭数に対しここまで成績が変わるものなんですね。競馬界で言われている西高東低の力関係は、減量騎手の騎乗馬の場合にも例外がなさそうです。この点に関してはあとで少し掘り下げてみたいと思います。

ちなみに、TARGETのオンラインヘルプによる「表開催」「裏開催」の定義はこちら。割と複雑ですが、開催日程によって「ある時は表開催、ある時は裏開催」となる競馬場があるというのがポイントでしょうか。なお、中央開催とされる東京/中山/京都/阪神の4場に関してはいかなる場合でも表開催となります。

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以下、有意差が出ていそうなファクターはないかと色んなデータを見てみました。

ひとまず羅列。

【距離(今走・前走)】

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あまり差がないように見えます。前走からの延長組よりは、短縮組の方がやや成績が上です。

次に【脚質上り】。

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ここは素直に逃げ・先行馬有利と見てよさそうです。前に付けられて、上がりの脚を使える馬。それはそうですよね…当然といえばそれまで。

 

気を取り直して【前走頭数・前走確定着順・前走騎手】。

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 前走1着馬は過剰人気になりそうですし、この成績ならば狙えそうにないです。見習い期間中は不慣れな状態ということもあるのか、乗り替りよりは慣れた馬の方が良いかもしれません。所詮は母数で変化する誤差の範囲だとしても、その方がストーリー付けはしやすくしっくりきます。まぁ、どのみち買いませんが。

 

最後に、「西高東低」が顕著に出ていると言えそうな騎手および調教師の所属別成績。もしも母数を増やしても条件を変えたとしてもこのような傾向になるのが普通なのだとしたら、ちょっと興味があります。

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ほぼデータの羅列ではありますが以上とします。買わない決断をしたとはいえ、これからの競馬界を担う若手騎手にはぜひ頑張ってもらいたいと思います。先週も木幡巧也騎手が早くも重賞初制覇と順調に力をつけてきているようですし、馬券以外の面では応援したいなと。

 

 

資金戦略のみで回収率をUPできるか(後編)

では早速続きを。

買い目はワイド一点。前日に全レースの買い目を出し、当日は1Rから仕事の合間に購入→途中利益が出た時点で勝ち逃げという流れで参戦しています。昨年・一昨年とフルシーズン参戦してきましたが、今年は中央に専念していたこともあり購入は4月からとなっています。

まずは出した買い目を全レースで100円ベタ買いした場合の成績がこちら。的中率15.4%で回収率は97.8%となっています。こう見ると全く褒められたロジックではないですね。的中率も低くベタ買いでは通用しません。

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続いて前編で使った追い上げによる資金分配を、さらに購入買い目用にアレンジした場合の成績がこちらです。

※細かい金額設定等は下記の文章を参照

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前編同様勝ち逃げを常としていますが、元の的中率が低い条件で勝負していることもあり、プラスに転じた時点でその日は打ち止め→翌日1R目からまたスタート金額で打ち始めという流れを採用しています。的中率がよほど高いロジックでない限り、この勝ち逃げという姿勢は非常に有効だと思います。仮に5割程度的中して、そこそこ高めの回収も見込めるようなロジックならば話は別かもしれませんが。

購入ルールは前編の方法とは異なります。事前に検証して決めた金額を施行回数ごと規則的に買っているのですが、買い目出しに使用している自身のロジックの的中・回収精度に合わせて経験的に打ち出したものなので全く参考にはならないと思います。

が、一応書いてみるとこんな具合です。

 

1〜4回(R)目→1,000円、5〜8回(R)目→1,400円、9〜12回(R)目→1,900円、13〜16回(R)目→2,500円……と、端数を考慮しつつ4Rごと段階的に1.3〜1.4倍ずつを乗じた金額で購入していきます。的中・不的中に関わらず施行ごとプラスに転じるまではこの幅でレートを上げていくため、長期戦になればなるほど当然レートは高額となります。図にあるように途中最大ドローダウンは約27万円と、利幅を出せるよう金額調整した分、想定すべき途中損失の額も大きくなっています。ただし最大ドローダウンとしてカウントしているのは、あくまで1施行機会の中での話なので、途中の利確分の金額を差し引くと見た目ほど大きな損失を抱えたことは過去にもありません。

 

 

いずれにせよ、私が現在設定している初期金額(1,000円)やレートの上げ幅(1.3〜4倍)、また上げるタイミング(4Rごと)というのはロジックに合わせて任意で調整したものです。各々のロジック精度や求める利益額、資金状況によりその設定値は当然変わってくるでしょう。繰り返しますが、追い上げに関して推奨するということではありません。ただ前編同様に、ここでも買い目は弄らず資金分配を変えるだけで(勝ち逃げも使っていますが)元の回収率を引き上げることが出来ています。

(ベタ買い97.8%→アレンジ119.7%)

事前の検証作業に充てる時間を多く必要とするかもしれませんが、その検証の中である程度の再現性を見出せれば、回収率の向上において十分に有効な手立てとなり得るのではないかと考えます。少なくとも私にとっては定着しているこの買い方および考え方で、ほぼ負けなしで来れています(今のところ実践しているのは地方のみなので、地方での話です)。昨年一年間と今年の4ヶ月間この買い方を実践して、負けという負けは経験していないので、再現性という意味でも十分ではないでしょうか。馬券歴が長い人ほど、回収率1%の違いがどれだけ重いものか理解していると思います。自身の買い目はそのままに、資金戦略を変えるだけで回収率を上げられる可能性があるなら、検証してみる価値はあるはずです(追い上げに限らず、戦略的にケンをしたりレートの上げ下げをしたり、自身に合ったやり方はたくさんあると思います)。

 

また長文になってきて挿入のタイミングがズレました。上記収支の買い方を筆者が実践したものがこちらです。

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パッと見で気付いて頂けたと思いますが、上で載せた収支との間に大きな乖離があります。理由は単純です。平日開催である地方競馬では特にですが、仕事の手を離せず馬券を買えないというレースが多かったためです。6月は特にほとんど参戦できませんでした。買えなかったレースで当たっていたりすると凹みますがこればかりは仕方ないですね。7月からはぶち込みを開始しているので、回収率以上に回収額にこだわっていきたいと思います。まともに買えれば回収率100%を割るようなことはないので。

 

《最後です》

 前編/後編と記してきた買い方に適するのは、予想法は個々人で違えど一点買いがベストかなぁと思います(的中率と回収精度のバランスが保てるなら、2点を超えてもいいかもしれません)。多点買いの場合には、上げ幅を小さくしたとしてもレートアップは危険ですし。となると単複かワイドあたりになってきそうですが、単勝は条件設定が難しそうですね。まずは的中率の高い買い目を作って、そこからある程度配当が見込める条件に絞るのが無難でしょうか。自動投票ソフトでも持たない限り、直前まで変動する恐れのある人気を頼りにするのも心許ないです。以上、つらつらと文章に吐き出してきましたがひとまずここで終わります。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

 

資金戦略のみで回収率をUPできるか(前編)

気分転換にブログの引っ越しをしました。

旧ブログhttp://kamurozaka.seesaa.net/s/のエントリーにも関連する部分ですが、表題の件を考えてみます。 

まずはお馴染みの競馬ソフトTARGETを用いて、元の複勝回収率が80%そこそこの条件を用意。

買い目はそのままに、資金分配だけを変更して100%を超えるかやってみます。

条件はこちら↓

障害除く・良馬場・午後のレース(7〜12R)・中央開催(東京/中山/京都/阪神)・15頭立て以上・2番人気馬

集計期間は2017年年明けからの上半期における全223レースで発走時刻順に並べてあります。

元のベタ買い複勝回収率を見てみると87%と、予想以上に高いですがこれでいきます[図①]。

(奇しくも、2017年の私の現在までの中央競馬馬券回収率と肉薄する数字です 笑

年明け早々のズッコケが大きく響いていますが、年内に巻き返します。)

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[図①]

 

《実践》

買い方は複勝一点にしました。

少頭数レースは複勝配当的に不利になるので、15頭立て以上のレースに限定。資金分配に関しては有名なものがいくつかありますが、似たような賭け方を見たことがある人は多いと思います。

ここでの説明は割愛しますが厳密にそれらの方法に則ってしまうと、資金の目減りが早くリスクも増大しすぎるきらいがあるため、都合よくアレンジしてあります。

いずれにせよこの記事は追い上げを推奨するものではありません。また買い目出しに至る予想法を考えるものでもなく、あくまで表題の件に焦点をあてています。

 今回はスタート100円で検証します。

購入ルール[図②]に当てはめると、1回目100円→2回目200円→3回目300円購入,……となります。一つの勝負機会に対してとにかく「勝つまで追う」という買い方で、ここではほぼ無敗の結果となりました。

(購入は各場混在の発走時刻順)

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 [図②]

 

《結果》

記事に対しての分量が多くなってしまうので一部のみ図で示しますが、ルール通り買っていった場合、図③のような感じで成績が推移していきます。施行Noごと見分けがつきやすいように色分けしていますが、他意はありません。16回目までは1勝負機会あたり全勝。そして次の17回目の勝負で最大のドローダウンが発生し(図④)、途中➖21,560円を経験。【16回目の勝負までの利確分4,220円があるので、買い目全体の流れで言うと➖17,340円】

その後はプラスに転じたため、条件該当レースが無くなり強制終了となった31回目の施行を除き全31勝負機会のうち30勝。

 87%だった元の回収率は、無事に103.1%まで上昇しました。プラス収支はもちろんですが表題の件が十分に再現性を持つ可能性がある、ということが重要です。

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[図③]  

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[図④]

今回のケースの欠陥の一つは、(計算の手間を考えて)午後のレースおよび中央4場への限定をしてレース数を絞った結果、回収に至るまでの最長日数が開催14日間(2/25〜4/16)となっている点です。これは毎週馬券を買うようなファンからすると現実的とは言い難い。

しかし、例えばこれを中央開催に限定しなかったら?午後のレースに限定しなかったら?一日あたりの対象レースを意図的に増やすことで収束までのレース(日)数が減るかもしれません。

(あまりに計算が面倒なのでやりませんが、条件を変えてズラッとレース一覧と配当を眺めてみると、今回の検証と大差ない結果が出るように見えます。レース数が増えた分、収支額も増えそうです。興味がある方は確かめてみてください)

 

上で「再現性を持つ可能性がある」と書いた理由は、今回のように、特に捻った買い目を組まなくても「資金分配だけを変える」という操作だけで回収率UPを達成出来たという結果があるからです。条件設定により対象レース数を増減させたり、自身の買い目的中率や的中配当ゾーンから逆算してレートの上げ幅を変えたりして検証すること自体には造作もありません。

ただしこの記事全体に係る話は、数字で判断出来ない要素を予想ファクターに使用している人には全く通用しないものであることも確認しておきます。統計を取れない要素を元に買い目を出している場合、いくら資金分配に規則性をもたせたところで意味をなさないでしょう。

また他に注文がつく事項として、買い目点数は一点ないし二点程度で勝負を続けられるような的中率・およびそれなりの平均配当も必要になるかと思います。ちなみに上で扱った2番人気の買い目でいうと的中率は48.4%、平均配当は180円です。人気サイドだけあって配当は低いですが、その分的中率とのバランスでカバーできていると言う感じでしょうか。この記事の最後に、今回の買い方をする上で私が勝負に適していると思う条件や買い目についていくつか挙げてみたいと思います。

 今回あえて馬の人気で条件設定を行ったのは、長い目でみれば1人気、2人気、3人気…の成績は毎年似たような数字に収束するという事実があり、許容しやすいブレ幅を持っているからです。連敗や連勝といった歪みが生じることはあっても、確率的には一定の成績に近づいていくのですから面白いですね。

人気やオッズが馬券購入者の集合知と言われる所以でしょうか。

 

少し脱線しましたが、ここからは筆者かむろ坂が実際に地方競馬で実践している買い方と、その成績推移を晒したいと思います。

突然地方競馬の話に移ってしまい申し訳ありませんが、私の主戦場なのでご了承ください。あくまでも記事の主旨である資金面からのアプローチと、その再現性を例として紹介するためのものです。

……とここまで書いてきて、文章が長くなりすぎているので以降は後編として別記事に書くことにします。

引き続きお付き合いください。(続く)