薄味競馬

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減量騎手について

皆さんは、減量騎手をどう評価していますか?

私はこれまで狙い馬に減量騎手が乗っていてもほぼ気にせずに買ってきました。が、収支の面で振り返ると対象馬券は割に合わない成績に落ち着いてしまっています。

そこで勝負レースの不安要素を一つ減らすためにも、今後は狙い馬の鞍上が減量騎手の場合はレースごと見送ってしまう決断をしました。レース映像を見たとて騎乗に関する巧拙は全く分かりませんが、ハンデがとれるまではデータ採りに留めて成長に期待したいと思います。

 

買わない決断をしたのでもう関係のない話ですが、成績の全体像を少しでも把握しておきたいのでデータを眺めてみました。今回も芝・ダート共に一番サンプル数の多いであろう良馬場に限定して集計。期間はある程度長めに2007年1月〜現在までの10年と7ヶ月。

 

まずは全体成績。

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続いて開催場所による分類。

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・ローカル開催>中央開催

・裏開催>表開催

この辺りはイメージ通りといったところ。気になるのは、東遠征馬と西遠征馬で成績が大きく異なる点。勝率・連対率・複勝率とも、ほぼ同等の該当頭数に対しここまで成績が変わるものなんですね。競馬界で言われている西高東低の力関係は、減量騎手の騎乗馬の場合にも例外がなさそうです。この点に関してはあとで少し掘り下げてみたいと思います。

ちなみに、TARGETのオンラインヘルプによる「表開催」「裏開催」の定義はこちら。割と複雑ですが、開催日程によって「ある時は表開催、ある時は裏開催」となる競馬場があるというのがポイントでしょうか。なお、中央開催とされる東京/中山/京都/阪神の4場に関してはいかなる場合でも表開催となります。

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以下、有意差が出ていそうなファクターはないかと色んなデータを見てみました。

ひとまず羅列。

【距離(今走・前走)】

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あまり差がないように見えます。前走からの延長組よりは、短縮組の方がやや成績が上です。

次に【脚質上り】。

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ここは素直に逃げ・先行馬有利と見てよさそうです。前に付けられて、上がりの脚を使える馬。それはそうですよね…当然といえばそれまで。

 

気を取り直して【前走頭数・前走確定着順・前走騎手】。

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 前走1着馬は過剰人気になりそうですし、この成績ならば狙えそうにないです。見習い期間中は不慣れな状態ということもあるのか、乗り替りよりは慣れた馬の方が良いかもしれません。所詮は母数で変化する誤差の範囲だとしても、その方がストーリー付けはしやすくしっくりきます。まぁ、どのみち買いませんが。

 

最後に、「西高東低」が顕著に出ていると言えそうな騎手および調教師の所属別成績。もしも母数を増やしても条件を変えたとしてもこのような傾向になるのが普通なのだとしたら、ちょっと興味があります。

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ほぼデータの羅列ではありますが以上とします。買わない決断をしたとはいえ、これからの競馬界を担う若手騎手にはぜひ頑張ってもらいたいと思います。先週も木幡巧也騎手が早くも重賞初制覇と順調に力をつけてきているようですし、馬券以外の面では応援したいなと。